死の臨床研究会雑感1

先週末死の臨床研究会に参加してきました。
忘れないうちに気になった演題等について書いておきます。


事例検討:脱毛が嫌で民間療法を選択した患者の例

補完代替療法、特に俗に民間療法と呼ばれているものを
医療機関でどの様に扱うか、というのはとても難しい
問題だと思います。
民間療法に関しては仕事で色々聞かれることも多く、いつも頭を悩ませています。


今回参加して感じたのは、抗癌剤治療中に比べてホスピス・緩和ケア分野
では、患者が希望で民間療法を容認する傾向が強いように感じました。
他の患者に迷惑がかからない、医療者は民間療法に関与しないというのを、
容認の条件にしている医療機関が多いようです。


しかし、民間療法を患者が希望するからと容認していいのでしょうか?
本当に効果があるかどうかというのも重要なポイントですが、
それ以上に患者やその家族が、民間療法に関して正しい認識を持っているか
というのが重要なポイントだと思います。


事例検討の中でも話が出ていましたが、
患者や家族が民間療法以外に希望を持つことができないから、
民間療法に走ってしまうのだと。


何か、民間療法以外に希望が持てるなら、効果も実証されていない民間療法に
走ることは少なくなると思うのですが。



と、まぁ、現実はそんなに甘くないよね・・・


どんな状況でも希望が持てる。難しい、またひとつ悩みが増えました。